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霊的探求の始まり

  心霊現象について調べてみたいと思っていた或る日、電車の中刷り広告を何となく見ていたら、俳優の丹波哲郎氏の書いた「守護霊団」という本の広告が目に飛び込んできました。早速この本を買ったのですが、これが心霊に関して購入した最初の本でした。

  この本を読んで衝撃を受けたのは、或る女優さんが交通事故にあった時に、車の傍に血だらけになって倒れている自分の姿を空中から見つめていたという臨死体験の記載でした。もしも、これが事実だとすると、肉体とは別に魂というものが存在して、肉体は滅んでも魂は生き続けることを証明するよい証拠ではないかと思ったのです。この本の中には、スウェーデンの偉人と呼ばれているスウェーデン・ボルグのことが紹介されておりました。スウェーデン・ボルグはスウェーデンのレオナルド・ダビンチと称されるほどの偉大な科学者ですが、60歳の時に物質的な研究から一切手を引いて、霊的な探求に乗り出した人で、自分の意思で魂を肉体から分離させ、その魂が霊界を探訪して見聞してきたことを「霊界日記」という膨大な書物として纏めたことでも有名です。

  このスウェーデン・ボルグの霊的体験によると、死後肉体から離れた魂はそのレベルに応じた霊界に行きます。霊界とは物質界(地上界)と同じように木々や草花が生い茂り、物質界と同じような建物までもが想念によって生み出されている世界とのことです。この霊界に関する記載も、それまでの私の想像を絶するもので、もしこれが本当だったら考え方を全く変えなければいけないことだと思いました。

  この本をきっかけにして、書籍による本格的な霊界研究が始まりました。毎週のように大型の書店に通って、これはという本を探しては購入したのです。新宿の紀伊國屋書店は他の大型書店とは異なり精神世界に関する書籍のコーナーがあり、そこには霊的な本が沢山並べてありました。当時、日本では霊に関する本はおどろおどろしい暗い内容のものが多く、霊の憑依とか除霊または守護霊や背後霊に関するものが中心で、霊をマイナスイメージで捉えた本が多かったと思います。

  色々な本を探している過程で、東京の新宿区上落合に「財団法人日本心霊科学協会」があることを知り、そこを訪ねてみました。そこは、東京大学で英米文学を教えていた浅野和三郎氏が1923年に設立したもので、心霊現象を科学的に研究している団体です。私も、そこの会員になって、「心霊研究」なる雑誌を定期的に購読して、死後の世界の存在を科学的証明しようとしている多くの人たちがいることを知りました。

  西欧では霊に関する研究が大変進んでおりましたので、イギリスでベストセラーになった翻訳物を中心に購読しました。イギリスでは19世紀の中頃に優秀な霊媒が多数現れ、多くの降霊会が当時の著名な科学者の出席のもとで行われていたことが判りました。翻訳本の中には、降霊会の様子とか降霊会にて物質化された物の写真も掲載されておりました。

  イギリスの降霊会に参加した著名な科学者も常識では説明の付かない心霊現象が現に降霊会で起きたことを証言しており、またこれらの証明写真もたくさん残されています。その中でも、物理的にあり得ない物として、写真1に示すように2種類の木から継ぎ目なしに削りだした2つのリングの一方が他方のリングを貫通して8の字状に交差して繋がったものがあります。これは、降霊会において現れた霊が別々に作ったリングを物体貫通によって交叉結合したものと説明されています。

写真1
<写真1>

 

  また、物体浮遊現象も頻繁に行われ、写真2に示すように、降霊会において霊媒と出席者が手をつないで椅子に座っているときに、出席者の前に置いた重いテーブルが空中に浮遊する状態が写し出されております。

<写真2>
<写真2>

 

  また、降霊会でよく行われた実験の一つに、写真3に示されているように、背広を着た霊媒が背もたれのある椅子にローブで厳重に縛られた状態で座っているのですが、霊媒がトランス状態になると霊媒は椅子に縛られたままですが、その背広が霊媒の肉体やロープを貫通して脱げ落ちるのがあります。読んだ本には、その脱げ落ちる様子を以下の写真3に示すように掲載してありました。

<写真3>
<写真3>

 

  その中でも、特筆すべきは大霊媒と言われていたるダニエル・ダグラス・ホーム(1833−1886)です。彼はスコットランドのエディンバラ生まれで幼少期から霊能力があり、死者の霊が常に自分を取り囲んでいると思うようになったとのことです。彼は他の霊媒とは異なり、明るい部屋の中で空中浮遊することで有名で、最初の空中浮遊を19歳の時に行っております。最も有名な空中浮遊としては、1868年12月13日に貴族の館の3階の窓から浮遊して外に出て、別の窓からその館の中に戻ったことです。彼が貴族たちに囲まれた部屋の中で天井近くまで空中浮遊した現象は有名で、下の写真4は貴族たちが驚愕の面持ちでそれを見上げている様子が描かれております。この空中浮遊について、ホーム自身は自分でも判らない「目に見えないパワー」が周りに来て、自分を空中に持ち上げていると述べたそうです。

<写真4:>
<写真4:>

 

  彼の心霊現象は多種多様で、例えば、不思議な霊光を発したり、霊の叩く音を発したり、霊人の手を物質化して降霊会の参加者と握手させたり、テーブルや椅子などを浮遊させたり、人の手が入らないように作られた籠の中のアコーデオンが自然に音楽を奏でたり、自分の身体を30p程も縮めたり伸ばしたりすることができたそうです。

  これ以外にも、あの世の霊を物質化してこの世に出現させた心霊現象もあります。その一つの例は1868年の11月に行われた降霊会で、ダニー・コックス(Dannie Cox)という霊がトランス状態に入ったホームを通してコックスの姉に話しかけ、自分自身が物質化すると告げました。この降霊会の参加者は以下のように述べております。

  「これに引き続き、私たちは霊が部屋に歩いて入ってくる音を聞き、天井近くで光が発せられました。すると、子供のダニー・コックスが現れ、…私の足の上で上下にはね、亡くなった当時とちょうど同じような肉体を纏った子供の重みを感じました」

  ホームが生涯に亘って行った降霊会は1500回を超えるといわれております。このうちの数100回に及ぶ降霊会には王侯貴族、科学者などの学者、司祭、最高裁判所長官、奇術師等が出席しておりますが、一回も彼の心霊現象が詐術やトリックで行われたという証拠は挙げられませんでした。

  また、死者の霊を呼び出す心霊現象で一番有名なのは19世紀に英国で活躍した霊媒のフローレンス・クック(1856−1904)がケーテー・キングという名の霊を降霊会において物質化させて出現させたことです。この場合には霊そのものが人間の肉体をもって物質化したのです。この降霊会には、英国の有名な科学者のウイリアム・クルックス博士がそれに立ち会って、物質化した霊の写真を44枚撮影するなどして実際に霊が物質化して現れたことを立証

  しております。下の写真5は降霊会で物質化したケーテー・キングの霊の脈をとっているところです。

<写真5>
<写真5>

 

  クルックス博士は「タリウム元素」の発見者として、また「クルックス放電管」の発明者として有名で、1913年に王立協会会長に就任しております。

  クルックス博士は1871年「霊媒の王者」と呼ばれていたダニエル・ダグラス・ホームについて研究し、「ホームの心霊現象にはトリックの片鱗すら見出せなかった」との結果を発表しました。また、1872年からその真偽をめぐり論争が起っていたロンドンのフローレンス・クックという17歳の女性霊媒についても研究を始めました。クックが物質化させたというケーテー・キングと名乗る霊の脈拍を測ったり、何十枚もの写真撮影を行ないました。そして、クルックスはクックの起こす現象は本物であると発表しました。多くの科学者はクルックスは騙されたか、発狂したのだと考えました。それらに対し、クルックスは「私はそれが可能だと言ったのではなく、事実だと言ったのだ」と明言しました。

  また、クルックス博士の心霊現象を認める論文を見た20世紀最高の生理学者で1913年にノーベル生理学・医学賞を受賞されたフランスの「シャルル・リシェ」博士は、「クルックス博士は道を間違えられてしまった」と嘆かれましたが、彼もその後に心霊現象の研究に入り、ついには偉大なスピリチュアリストとなり、1905年には心霊現象研究協会(SPR)の会長も務めております。

  このように、心霊現象の真実性は19世紀から20世紀の初めには偉大な科学者達によって証明されております。しかしながら、疑い深い人たちにその真実性を納得させたり、霊界通信を通じて得られた霊からのアドバイスなどを伝えることはとても難しく、極めて限られた一部の霊界に興味のある人たちにしか受け入れられていないのが実情だと思います。例えば、心霊現象の書籍に掲載された写真を示していくら熱心に心霊現象の真実性について話しても、現在の物理化学では説明できない現象ですから、「そんなの写真の加工によっていくらでも作れる」とか言った理由で一蹴されてしまうのが一般的です。

  私は心霊現象の真実性を多くの書籍および実体験によって確信するようになってから、これを多くの人に知らせたいとの思いが強くなりました。それは、心霊現象はこの世とは別に霊界が存在することの何よりの証拠であり、霊界を追求すると人生の目的およびこの世において行わなければならないことがはっきりと判るからです。それは、この世における過大な物欲やエゴを減らし、他人に対する思いやりの心を育み、最終的にはより住みやすい社会の構築に役立つと思うからです。

 

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